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タイムリミット365
第10章 愛を刻んで
うなじにかかる輝翔の熱い吐息。
背中ごしに伝わる輝翔の心音とぬくもり。
全てがリアルに私に伝わってくる。
今、輝翔がここに存在している事を、体から感じる事が出来る。
「ハァーッ…うたっ…。」
私の名前を呼ぶ輝翔の掠れた声が、耳をくすぐって…。
「羽音…抱きたいっ…。」
後ろから甘く優しく囁かれて、私の胸がドキンと鳴った。
そんな風に言われたら、嫌なんて言えないよ。
私だって、ずっとこうして輝翔を感じたかった。
そう…最近は輝翔の体の事を考えて、ずっと我慢していたから…。
実際、こんな風に輝翔が体を求めてくる事は、本当に久しぶりだった。