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タイムリミット365
第10章 愛を刻んで
ポタ…ポタ…。
私の体に輝翔の汗が落ちてくる。
ふと見上げれば、瞳を閉じて眉間に皺を寄せ、苦し気な輝翔が見えた。
でもそれは、快感に悶えるような苦痛の表情で、やたらその表情が色っぽくて、私は輝翔から、瞳をそらせなくなった。
輝翔…なんて色っぽい顔をするんだろう…。
この時の輝翔の顔、私とっても好きだな…。
この表情は、この行為の時にしか見えない。
輝翔に愛された人しか見る事の出来ない特別なもの。
輝翔の腕に抱かれながら、その特別な表情を独り占めしていることに、優越感を感じていた。
ジッと見つめる私に気付いたのか、輝翔が動きを止めて、不思議そうに私を見つめる。
「羽音…?どうした?」
汗で頬に張り付いた私の髪を、優しくかき分け輝翔が聞いた。
見つめ合う輝翔は、すごくキラキラしていて、私の胸はドキドキと高鳴り続けていた。