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タイムリミット365
第10章 愛を刻んで
激しい律動にいつの間にか、快楽の波がすぐ近くまでやってくる。
荒くなる二人の呼吸。
重なり合う体から伝わる、輝翔の心音も激しくなっているのがわかる。
流れ落ちる汗もいつもとは、比べ物にならないほど多い。
私が先に意識をとばしてはいけない。
今日は輝翔に先に果ててもらわなくちゃ。
そう思って、私は必死で快楽の波に飲み込まれないようにしていた。
「うた…っ。そろそろ…。」
そう苦し気に言った輝翔が、腰を引いて私の中から抜こうとしたから、私はその腰をグッと引き戻す。
不思議そうに私を見つめる輝翔に、私は笑顔で言った。
「今日は大丈夫な日だから、中にちょうだい。輝翔で満たされたいから。」
「ほんとに、平気なのか?」
「うん。大丈夫!」
今までそんな事を言った事がなかった私に、輝翔はさらに不思議そうな顔をした。