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タイムリミット365
第11章 愛をありがとう
浅沼さんに言われた通り、私がしっかりしなきゃ、輝翔が心配しちゃう…。
カタカタと今も震える手をギュッと握って、自分に言い聞かせた。
この先、輝翔がいなくなったとしても、私は輝翔と約束したんだもん。
この世で私の人生をしっかりと生きて行くって。
だから、輝翔と過ごせる時間を1分でも1秒でも、大切にしていかなくちゃ。
少しでも多くの輝翔との思い出を、残していきたいから。
私は涙を拭いて、真っ直ぐに輝翔の病室のドアを見た。
もう泣かない!
私が泣いても、輝翔の病気が良くなるわけではない。
輝翔は頑張っているのに、泣いてなんていちゃいけないんだ。
一緒に前を向いて行かなくちゃ!