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タイムリミット365
第11章 愛をありがとう

病室のドアを開けて中を見ると、浅沼さんの言葉に、輝翔が静かに微笑んでいた。

穏やかに会話する二人を遠くから見つめる。

二人はいつもと何も変わらない様子で話していて、楽しそうな雰囲気が二人の回りを包んでいた。

さっきまでの病室の悲しい雰囲気は全くなくなっている。

やっぱり浅沼さんには、敵わないや。

私なんかよりも、ずっとずっと前から輝翔を知ってるのだから、当然なのだけれど、何だか嫉妬しちゃうな…。

でも…

浅沼さんに来てもらって、本当に良かった。

輝翔はもちろんだけど、私も元気になることが出来たから。

そんな気持ちで二人を見ていると、私の視線に気付いた浅沼さんが、優しく声をかけてくれた。


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