この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タイムリミット365
第11章 愛をありがとう
病室のドアを開けて中を見ると、浅沼さんの言葉に、輝翔が静かに微笑んでいた。
穏やかに会話する二人を遠くから見つめる。
二人はいつもと何も変わらない様子で話していて、楽しそうな雰囲気が二人の回りを包んでいた。
さっきまでの病室の悲しい雰囲気は全くなくなっている。
やっぱり浅沼さんには、敵わないや。
私なんかよりも、ずっとずっと前から輝翔を知ってるのだから、当然なのだけれど、何だか嫉妬しちゃうな…。
でも…
浅沼さんに来てもらって、本当に良かった。
輝翔はもちろんだけど、私も元気になることが出来たから。
そんな気持ちで二人を見ていると、私の視線に気付いた浅沼さんが、優しく声をかけてくれた。