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タイムリミット365
第3章 365日の時間

「ちょっ…輝翔…!だめっ!」
そう言って輝翔の肩を強く押そうとした私の両手が、輝翔のそれによって、布団の上に押さえ付けられた。
そのまま真っ直ぐに上を見ると、輝翔の顔が真ん前にあって、私を見つめている。
でも、その表情に愛情とかそういった感情は全く感じない。
寧ろ冷たささえ感じる輝翔の瞳に、私は恐怖をおぼえた。
ダメ…逃げなきゃ…。
「やっ!きら…とっ!!」
「おとなしくしていろ!すぐに良くなる。お前は俺の恋人だろ?黙って俺に抱かれて感じていればいいんだ。余計な事は、考えるな。」
「………っ!!」
そう言った輝翔の唇が、私の唇を塞いだ。
口の中に広がる輝翔の唾液が、私のそれと交わる。
私は静かに瞳を閉じた。
そっか…。
恋人契約って、こういう事か…。
私は輝翔が言った言葉の意味を勝手に理解する。
私もセックスは嫌いじゃない。
それに愛がなくても、求められている事が嬉しかった。
こんな私でも、欲しいって思ってもらえるんだ。
それが愛じゃなく性欲であっても、求められる事は嬉しかった。

