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タイムリミット365
第3章 365日の時間

ギシッ…ギシッ…。

ベッドが軋む音が部屋に響く。


「はぁっん…あぁっ…。」

「もっと声…聞かせろ。ここには、羽音と俺しかいない。誰にも邪魔されないから…。」

「きらとぉ…もっと…もっと激しくして…。」

「そうだ。もっと俺を求めろ…。俺を感じろ。」


ベッドの下には、私と輝翔の服がちらばっていて、私はお姫様みたいな可愛いベッドの上で、輝翔に激しく抱かれていた。

王子様みたいなルックスの輝翔。

その顔とは対称的な獣のような欲望丸出しの激しい抱き方をする。

愛がなくても、セックスは気持ちいい。

そして、何より人肌を感じられる。

ずっと、孤独を感じていた私には、今私を抱く輝翔の熱い温もりすら、幸せに感じる。

スベスベな輝翔の背中に腕を回して、さらに輝翔の存在を感じるように、体をくっつける。

そう、私は誰かに自分の存在を認めてもらいたかったんだ。

激しい輝翔の律動が、私にそれを思い出させる。

死ぬ前にもう一度、私は女になれた。

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