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タイムリミット365
第11章 愛をありがとう

「羽音。」

「なーに?」


見上げると輝翔が優しい瞳で私を見つめていた。


「あんなにエネルギーを感じなかったお前の瞳が、今はキラキラ輝いてるな。」

「えっ?」

「やりたい事、見つかったんだろ?もう俺がいなくても、お前はちゃんと生きていける。」

「輝翔…?」

「俺はさ、この運命をすごく憎んでたんだ。だから、せめて生きてる間は、後悔のないように生きていこうって決めていた。自分から自分の命を捨てるような奴の気持ちなんて、わからなかったからな。」

「うん…。」

「でもさ、お前と過ごすうちにわかったんだ。生きる意味を失ってただ生きているよりも、生きている意味を感じて生きてる俺の方が幸せなんだろうなって。」


輝翔の言葉が、強く私の心に響いた。

輝翔の言うとおりだと思う。

生きる意味をもたない人生なんて、何も意味をもたない。

それがどれだけ苦痛な事なのかは、私がよく知っている。

輝翔と出逢う前の私は、まさにそれだったから。

私の人生は何なんだろうって、考える事もないほどに、生きている意味なんてなかった。

毎日がただただ、苦痛で仕方なかった。


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