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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋

これって、成海輝翔って、本名なのだろうか?
そういえば…!!
私は全力疾走で家の中を走ると、外に出て今まで気にもしなかった表札を今更見る。
そこには確かに『NARUMI』と書かれていた。
とりあえず、名字は本物のようだ。
私はまた禁断の部屋に入り、輝翔が書いたかもしれないその本を手に取り中を見る。
『真実の愛』
恋愛小説を書いてるんだ…。
そう思いながら、何となくめくっていくページ。
気付くと引き込まれるように、続きが気になって夢中になって読んでいた。
書斎の床に直に座りながら、一気に読破してしまった。
切なく儚い恋愛小説だった。
涙が何度も頬を伝うほどの…。
あの輝翔が、こんな切ない恋愛小説を書くなんて、ビックリだ。
他の本は、どんな内容なんだろう…。
私は他の本も気になり読んでみる事にした。

