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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋
「おい!いい加減にしろよ!」
「やだ…見ないで…!!」
「っ…!どうした?何かあったのか?」
輝翔が私の肩を掴み、上を向かせると私の体の上に馬乗りになり、私の顔を見下ろす。
心配そうに言う輝翔の声にも、悲しい気持ちが溢れてきてしまう。
「何で泣いてる…?」
「………。」
「理由は何だと聞いてるんだ!」
「…………。」
いつまでも無言の私に輝翔は、大きく溜め息をついた。
だって言えないよ。
勝手にあの部屋に入ってしまったなんて…。
あの薬はなんなの?なんて…。
きっと輝翔は呆れると思う。
まだ3ヶ月しかたってないのに、関係は解消されちゃうんだろうな…。
だから、絶対に言えないよ…。
あと7ヶ月。
輝翔と一緒にいたいんだもん。