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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋

「どうしても言わないつもりか?」

「………。」

「俺を無視するなんて、いい度胸だな。」

「………。」


クスッ。

確かにそう輝翔が笑った瞬間、私の唇が輝翔の唇で激しく塞がれた。


「んっ…やっ…んんっ…。」


激しく顔を振り、手で輝翔の体を押すけど、輝翔の体はびくともしない。

荒々しいキスに、息も出来ず何度も輝翔の胸を叩いた。

もう嫌だ…!

こうして抱かれてしまえば、私はまた輝翔に溺れてしまう。

顎を掴まれ、無理矢理開かされた唇。

抵抗する手は、一つにまとめられ、輝翔のそれによってシーツに縫いとどめられた。

開いた唇に流し込まれる輝翔の唾液を、溢れないように飲みこむと、それはまるで媚薬のように、私の体を敏感にさせていく。

もうどれくらいたったのだろうか…。

長く深いキスをひたすら続けられて、私は雲の上にいるかのように、フワフワとした感覚になる。

キス以外は何もされてないのに、私の体は明らかに疼いては、輝翔を求め始めていた。

ほら…やっぱり私はまた、こうして輝翔を求めてしまうんだ…。

そして、貴方無しではダメな体になっていくんだ…。


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