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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋

チュッ…

チュッ…。

唇を啄むように、軽く触れるだけのキスが続く。

もう…ダメ…。

私の体からは力が抜けて、抵抗する気さえなくなっていた。


「どうした?もう抵抗しないのか?俺に抱かれるのが嫌なんじゃないのか?」

「きらとっ…んっ…。」

「こんなに体は素直なのにな。」

「あっん…はぁっ…んっ。」


輝翔が私の耳の輪郭を舌で舐めるから、声が洩れてしまう。

耳朶を甘噛みされて、ピクンと跳ねる私の体。

輝翔の思うがままに感じてしまうのが、何だか悔しいのだけど、やっぱり輝翔に抱かれたいって思ってしまう。


「ほらっ、素直になれよ。気持ち良くなりたいなら、ちゃんと話せよ。」

「輝翔…お願い。抱いて…。」

「だめだ。何で泣いてたか言えよ。」

「やっ…お願い。何も聞かずに抱いて…お願い…。」

「羽音…?」


泣きながら夢中に訴える私を輝翔がジッと見つめる。

しばらくして、私の涙を指で優しく拭ったあと、輝翔がその長い指で眼鏡を外した。


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