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タイムリミット365
第5章 禁断の部屋
眼鏡をはずした輝翔の茶色い瞳が強い光を帯びていく。
肉食動物に見つめられた草食動物のように、私は輝翔の瞳に捕らわれしまう。
「羽音…。」
耳元で私の名前を呼ぶ、輝翔の声が私の鼓膜に優しく響く。
そのまま輝翔に服を脱がされると、輝翔が私から上半身だけ起こして、自分の着ていた服を脱ぎ床に投げる。
現れた輝翔の肌は、いつ見てもやはり綺麗で、健康的で、病気ではないだろうと、勝手に安心する自分がいた。
思わず手を伸ばして、輝翔の体に触ると、滑らかで張りのある綺麗な肌をしている。
やっぱり、輝翔は病気ではないよ。
だって、こんなに健康的な肌をしてるんだから…。
肌を触っていた手を輝翔が握って、私の指先を口に含む。
「あっ…んんーっ!!」
「指先も感じるんだな…。」
「輝翔…私も…。」
そう言って、私も輝翔の手をとってその長い指を口に含んだ。
この指がいつも、私を気持ち良くさせて、私の体を熱くするんだ。
そう思いながら、丁寧に指を舐めた。