この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タイムリミット365
第6章 向き合う事
………………。
確か私はあのまま、海に入っていって、意識を失って、そのまま…。
ここは、あの世?
何だか唇が、やけに熱くて…。
体を必死に誰かに押されてる。
………っ!!!
苦しいっ!!
嫌っ!!
なんで?
なんでこんなに苦しいの?
身体の中の血が一気に全身に回り、呼吸をするための酸素が身体に入りこんでる気がする。
………………っ!!
ゴホッ…!!
口から水が出た瞬間、私は意識が戻った。
「はぁー、はぁーっ。」
深く呼吸を続けるうちに、少しずつ感覚が戻ってくる。
最初に耳に聞こえたのは、私の名前を必死に呼ぶ、輝翔の声だった。
「……うたっ!羽音!戻ってこい!目を覚ませ!!」
輝翔…?
なんで?どうして?