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タイムリミット365
第2章 謎の男
「邪魔してわるかったわね。じゃーね。」
また出直そう…。
そう思って、その場を去ろうとした私の体が一気に男の方へ引っ張られた。
なっ!なにごと?
次の瞬間、私の体は男の腕の中に包まれる。
あっ…。
いい香り…。
男の服から香る柔軟剤であろう香り。
メンソール系の煙草の香り。
何だか心地良い…。
瞳を閉じて、今会ったばかりの男の腕の中で、久しぶりの温もりを感じる。
人ってこんなに、温かかったっけ…?
長い事忘れていた人の温もりを感じてホッとする自分がいた。
ホッコリする私に、男がゆっくり声を掛けてきた。
その内容は、とんでもない内容でまた、私は動揺してしまう。
この男は、何なんだろうか…?