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タイムリミット365
第2章 謎の男
男は私にこう言ったんだ。
「なぁ、どうせ死ぬなら、1年だけ俺の女にならないか?」
「…えっ?」
この男は何を考えているんだろうか?
今死のうとしていた、しかも初対面の女に、そんな事を言うなんて…。
この男が一体何を考えているのか、わからない。
容姿は抜群だけど、頭はおかしいわね、この人。
さすがに関わらない方がいいかも。
「私、もう生きていたくないの。意味わかる?」
「あぁ。だから、言ってるんだ。どうせ死ぬんだから、別にいつだっていいだろ?それに、今の生活が嫌なら、これ以上嫌になるはずもない。どっちにしたって同じだろ?」
「確かに。」
男が言おうとしている事は、わかった。
今生きていても、死んでいるのと変わらない。
それに、いつだって死ぬ事はできる。