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タイムリミット365
第6章 向き合う事
私の瞳から溢れた涙が頬を伝っていく。
輝翔からはきっと、同じ言葉を聞く事は出来ない。
私は、そのまま瞳を閉じて、体で輝翔を感じていた。
突然激しく続いた輝翔の律動がピタッと止まったので、不思議に思うと、輝翔の舌が私の涙の跡をペロッと舐めた。
「輝翔…?」
瞳を開けると、優しく微笑む輝翔が私を見つめていた。
開いた瞳が輝翔の手で覆われると、輝翔が静かに私に言った。
「恥ずかしいから、このまま聞けよ。」
「………?」
「羽音…。」
「んっ?」
少しの沈黙の後、輝翔が私の耳元に唇を寄せた。
そして…
「愛してる…。」
耳元で囁かれた輝翔からの愛してるが、私の鼓膜を優しく刺激した。
それは、すごくすごく聞きたかった言葉だった。