この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タイムリミット365
第7章 輝翔の真実

「読んでくれてたんだな?ありがとう。」

「あっ…いえ、どういたしまして…。」


何だかぎこちない私達の会話を聞いて、浅沼さんがクスクス笑った。


「恋人同士なのに、変な会話だな。これから原稿目を通すから、二人でその辺プラプラしてこいよ。」

「ああ、そうさせてもらう。じゃ、後でな。」


浅沼さんにお辞儀をして、輝翔と二人エレベーターに乗る。

何をどう話していいかわからず、沈黙が続いてエレベーターは、いつの間にか、屋上へと上がっていた。

懐かしいこの場所。

もうあれから、半年がたったなんて…。

私はゆっくりと、あの場所へと歩いていく。

その姿をあの日と同じ場所で、タバコを吸いながら、輝翔が見ていた。


「輝翔、ごめんなさい。私、入ってはいけないと言われた部屋に入ったの。」

「…そうみたいだな。」

「で、貴方が小説家だって知った。本当に小説家だったんだね。」

「ああ。今日お前にちゃんと俺の事話そうと思って、ここへ連れて来た。」

「輝翔、勝手に部屋に入ってごめんなさい。」

「いいよ、そんな事。それよりお前も、こっち来いよ。もう、そこに用はないだろ?」

「うん…。」

「どうした?ほらっ!早く来いよ。」


その声に振り返ると、輝翔がタバコをくわえて、両手を広げて微笑んでいた。

/185ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ