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タイムリミット365
第8章 少しの変化
キッチンで夕飯の準備をしていて、ふと時計を眺めると、輝翔が眠りについてから、随分と時間がたっていた。
輝翔が起きてくる様子はない。
もう少し眠らせてあげようかな…。
でも、あまり眠りすぎると夜に眠れなくなっちゃうかな…。
具材を切って、あとは作るだけの状態にして、冷蔵庫にしまい、寝室へと向かった。
部屋のドアを開けて中を見ると、輝翔が静かに眠っていた。
随分深く眠っている。
「輝翔、もう夕方だよ。そろそろ起きようか?」
そう言って輝翔の体を優しく揺するけど、輝翔の反応はない。
さっきまで聞こえていた寝息も聞こえない。
………!!!
「輝翔!?」
突然不安になって、輝翔の心臓に耳をつけた。
トクントクン…
あぁ…良かった。
心音が聞こえる。
ホッとした瞬間、輝翔の腕が私の体をフワッと包みこんだ。