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タイムリミット365
第8章 少しの変化

私に気を使ってくれる輝翔に何だか、申し訳なさを感じる。
輝翔の体に腕を回して、ギュッと抱き着くと、輝翔の耳元で静かに言った。
「輝翔…無理しないでね…。」
「あぁ…大丈夫だよ。お前を残して逝ったりしないから。」
「うん…。」
ベッドの上で、ただお互いを強く抱き締め合う。
それだけでも、私は幸せ。
この先、輝翔に抱かれる事がなくなったとしても、こうして輝翔の温もりを感じる事が出来るだけで、私は幸せだと思った。
キュルルルル…。
突然部屋に響いた輝翔のお腹の音。
それを聞いて私達は、思わず見つめ合って笑ってしまった。
部屋の空気は、一気に和やかな空気になっていった。

