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恋の行方を探してください【完結】
第21章 【二十一話】忠誠の儀*勝千代
事務所に帰ってばたばたしているうちに夜になり、夕飯を食べた後、美哉はシャワーを浴びてくるように由臣から指示を受けた。
「朝にも言ったが、吟太と勝千代の二人と忠誠の議をしてもらう」
「……はい」
「美哉が嫌なら、口頭だけで受け入れるでも問題ないからな」
「…………」
そんな方法があるのなら、最初から言ってほしかったと思ったけれど、吟太と勝千代を受け入れるという覚悟はできていたし、そしてなにより──興味があったのだ。
伊吹と交わったとき、嫌悪感はなく、ただひたすらに気持ちがよかった。それは吟太と勝千代に対しても同じなのか、という、下世話な興味。
あとは、由臣への当てつけ、みたいなものがあったのかもしれない。
「なんで今さら、そんなことを言ってくるんですか」
「美哉は俺以外とっての、嫌じゃないのか……?」
「嫌じゃないですよ。別に由臣さん、彼氏でもなんでもありません。それに、真那さんに、与頭は仕事の一環と思えばいいと言われましたし」
そういえば、由臣は美哉の身体をぎゅっときつく抱きしめた後、唇を重ねてきた。
「あっ、んんっ!」
いやいや、と頭を振ったけれど、由臣は離してくれない。そればかりか、舌を差し込んできて、くちゅくちゅと卑猥な音を立てて煽ってきた。
「んーっ!」
美哉は由臣の肩をどんどんと叩いたけれど、由臣のキスは止まらない。
舌を絡まされて、口内に大量の唾液を流し込まれて、美哉は必死になって飲み込んだ。
くちゅ、ぴちゃっと濡れた音に、頭がぼんやりしてきた頃、ようやく唇が離された。
「嫉妬しているのは俺だけなのか……っ!」
「嫉妬ですか? それならもっとしてください。絶対にあなたのものにはなりませんから!」
美哉はどんっと由臣の身体を押した後、シャワー室へと向かった。
「朝にも言ったが、吟太と勝千代の二人と忠誠の議をしてもらう」
「……はい」
「美哉が嫌なら、口頭だけで受け入れるでも問題ないからな」
「…………」
そんな方法があるのなら、最初から言ってほしかったと思ったけれど、吟太と勝千代を受け入れるという覚悟はできていたし、そしてなにより──興味があったのだ。
伊吹と交わったとき、嫌悪感はなく、ただひたすらに気持ちがよかった。それは吟太と勝千代に対しても同じなのか、という、下世話な興味。
あとは、由臣への当てつけ、みたいなものがあったのかもしれない。
「なんで今さら、そんなことを言ってくるんですか」
「美哉は俺以外とっての、嫌じゃないのか……?」
「嫌じゃないですよ。別に由臣さん、彼氏でもなんでもありません。それに、真那さんに、与頭は仕事の一環と思えばいいと言われましたし」
そういえば、由臣は美哉の身体をぎゅっときつく抱きしめた後、唇を重ねてきた。
「あっ、んんっ!」
いやいや、と頭を振ったけれど、由臣は離してくれない。そればかりか、舌を差し込んできて、くちゅくちゅと卑猥な音を立てて煽ってきた。
「んーっ!」
美哉は由臣の肩をどんどんと叩いたけれど、由臣のキスは止まらない。
舌を絡まされて、口内に大量の唾液を流し込まれて、美哉は必死になって飲み込んだ。
くちゅ、ぴちゃっと濡れた音に、頭がぼんやりしてきた頃、ようやく唇が離された。
「嫉妬しているのは俺だけなのか……っ!」
「嫉妬ですか? それならもっとしてください。絶対にあなたのものにはなりませんから!」
美哉はどんっと由臣の身体を押した後、シャワー室へと向かった。