この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第21章 【二十一話】忠誠の儀*勝千代
 事務所に帰ってばたばたしているうちに夜になり、夕飯を食べた後、美哉はシャワーを浴びてくるように由臣から指示を受けた。

「朝にも言ったが、吟太と勝千代の二人と忠誠の議をしてもらう」
「……はい」
「美哉が嫌なら、口頭だけで受け入れるでも問題ないからな」
「…………」

 そんな方法があるのなら、最初から言ってほしかったと思ったけれど、吟太と勝千代を受け入れるという覚悟はできていたし、そしてなにより──興味があったのだ。
 伊吹と交わったとき、嫌悪感はなく、ただひたすらに気持ちがよかった。それは吟太と勝千代に対しても同じなのか、という、下世話な興味。
 あとは、由臣への当てつけ、みたいなものがあったのかもしれない。

「なんで今さら、そんなことを言ってくるんですか」
「美哉は俺以外とっての、嫌じゃないのか……?」
「嫌じゃないですよ。別に由臣さん、彼氏でもなんでもありません。それに、真那さんに、与頭は仕事の一環と思えばいいと言われましたし」

 そういえば、由臣は美哉の身体をぎゅっときつく抱きしめた後、唇を重ねてきた。

「あっ、んんっ!」

 いやいや、と頭を振ったけれど、由臣は離してくれない。そればかりか、舌を差し込んできて、くちゅくちゅと卑猥な音を立てて煽ってきた。

「んーっ!」

 美哉は由臣の肩をどんどんと叩いたけれど、由臣のキスは止まらない。
 舌を絡まされて、口内に大量の唾液を流し込まれて、美哉は必死になって飲み込んだ。
 くちゅ、ぴちゃっと濡れた音に、頭がぼんやりしてきた頃、ようやく唇が離された。

「嫉妬しているのは俺だけなのか……っ!」
「嫉妬ですか? それならもっとしてください。絶対にあなたのものにはなりませんから!」

 美哉はどんっと由臣の身体を押した後、シャワー室へと向かった。
/277ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ