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恋の行方を探してください【完結】
第23章 【二十三話】忠誠の儀*古坂
美哉はソファから立ち上がると、由臣に視線を向けた。
「由臣さん」
「なんだ」
「忠誠の儀は一度だけなのですか」
「そうだが」
「でも、その後、御庭番と身体を重ねても、問題はありませんよね?」
「……は? ありまくりだろう!」
「私、ずっと御庭番の皆さんにどうやって応えようと思っていたのですけど、分かりました。私、皆さんに私の身体を差し出します!」
「は?」
「私の身体がご褒美になるとは思いませんけど、でも、私が持っているのはこの身体だけですから。だから、お礼に身体を差し出します!」
「美哉!」
「それは由臣さんも同じです」
「は?」
「なんにも持たない私を置いてくださるばかりか、過ぎたる待遇を与えてくれました。身体でお返ししますから!」
「美哉っ」
「私、決めましたから! 私からのお礼は、私の身体です!」
とんでもない言葉に、だけどここではだれも美哉を止められる人がいない。
なぜなら美哉は、小早川のナンバーツーであるからだ。その立場の人が決めたのだから、だれも止められないし、拒否もできない。
「だから、由臣さん」
「…………」
「美哉と気持ちいいこと、しましょ?」
美哉の誘いの言葉に、古坂と勝千代は音もなく部屋から出て行った。
「由臣さん」
「なんだ」
「忠誠の儀は一度だけなのですか」
「そうだが」
「でも、その後、御庭番と身体を重ねても、問題はありませんよね?」
「……は? ありまくりだろう!」
「私、ずっと御庭番の皆さんにどうやって応えようと思っていたのですけど、分かりました。私、皆さんに私の身体を差し出します!」
「は?」
「私の身体がご褒美になるとは思いませんけど、でも、私が持っているのはこの身体だけですから。だから、お礼に身体を差し出します!」
「美哉!」
「それは由臣さんも同じです」
「は?」
「なんにも持たない私を置いてくださるばかりか、過ぎたる待遇を与えてくれました。身体でお返ししますから!」
「美哉っ」
「私、決めましたから! 私からのお礼は、私の身体です!」
とんでもない言葉に、だけどここではだれも美哉を止められる人がいない。
なぜなら美哉は、小早川のナンバーツーであるからだ。その立場の人が決めたのだから、だれも止められないし、拒否もできない。
「だから、由臣さん」
「…………」
「美哉と気持ちいいこと、しましょ?」
美哉の誘いの言葉に、古坂と勝千代は音もなく部屋から出て行った。