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恋の行方を探してください【完結】
第33章 【三十三話】楽しいひとときの後は
美哉と由臣、そして勝千代の三人は槇の住むマンションへと向かい、勝千代が用意した捜査令状を見せて、鍵を開けてもらった。鍵を開ける前に、由臣は鍵穴と鍵をじっと観察していた。
「勝千代」
「なんだ」
「中には確実に金山果代の死体がある。相棒と一緒に入った方がいいと思うぞ」
「……分かった」
勝千代は由臣の助言を素直に聞き入れて、パトカーに乗っていたもう一人に連絡を取っていた。彼があがってくると、勝千代は二人で中に入り、すぐに出てきた。
「あっただろう、金山果代の死体」
「あったけど……どうしてここに金山の死体が? 本来の部屋の持ち主の槇は?」
「これでようやく、動ける。勝千代、悪いんだが、逮捕状を用意してくれないか」
「逮捕? だれを?」
「それはだな──」
自信満々の由臣の不敵な笑みを見た美哉は、不覚にもどきりとした。
「勝千代」
「なんだ」
「中には確実に金山果代の死体がある。相棒と一緒に入った方がいいと思うぞ」
「……分かった」
勝千代は由臣の助言を素直に聞き入れて、パトカーに乗っていたもう一人に連絡を取っていた。彼があがってくると、勝千代は二人で中に入り、すぐに出てきた。
「あっただろう、金山果代の死体」
「あったけど……どうしてここに金山の死体が? 本来の部屋の持ち主の槇は?」
「これでようやく、動ける。勝千代、悪いんだが、逮捕状を用意してくれないか」
「逮捕? だれを?」
「それはだな──」
自信満々の由臣の不敵な笑みを見た美哉は、不覚にもどきりとした。