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恋の行方を探してください【完結】
第5章 【五話】御庭番に与頭ってなんですかっ!
*
シャワーを浴びてくるように言われた美哉は、素直に従うことにした。のだが、がくがくする腰のせいで一人で歩けない美哉は、伊吹に手伝ってもらって、シャワールームへ向かった。
どうにか身支度を済ませた頃には、一人で歩くまでには回復した。
それにしても、処女を奪った相手がどうして浮気の仲介をするのだろうか、意味が分からない。
シャワールームから出ると、見知らぬ男の人が立っていて、美哉は思わず身構えた。が、よくよく見ると、見覚えのある顔。
「え……伊吹?」
「うん、そう。ぼくだよ」
美哉がシャワーを浴びている間に着替えたのか、男性の格好をした伊吹が待ってくれていた。
「あの……色々とごめんなさい」
伊吹は美哉から少し離れた場所から謝罪を口にしてきたけれど、先ほど、セックスをしたからなのか、伊吹が男であるのは嫌というほど知った後であったが、美哉は鳥肌が立たなかった。
「……私は大丈夫……です。それより私のせいで、伊吹の立場が悪くなったかもしれなくて……ごめんなさい」
シャワーを浴びている間、美哉は自分がとんでもないことをやらかしてしまったことを認識した。いつもであったなら、絶対に取ってない行動を起こしていた。
「美哉ちゃんは優しいね」
「そんなことない……!」
伊吹はなにかを吹っ切ったのか、柔らかく笑った。
「それより、美哉ちゃん。お腹空いたんじゃない? ご飯用意してあるよ」
「ご飯……!」
そう言われた途端、お腹がぐーっと鳴った。
キッチンに案内されて、伊吹が用意してくれたご飯をありがたく食べた。
食べ終わった後、伊吹の案内で、また由臣の元へ。
てっきりまた寝室へ連れて行かれるのかと思ったら、隣の別の部屋だった。
「ここは由臣の執務室だよ」
そういいながら伊吹が扉を開けたので、素直に一歩、踏み出すと、美哉の全身にまたもや痛いくらいの鳥肌。慌てて部屋から出て、隙間からのぞくと、部屋の中には、見知らぬ男性が三人ほどいた。
「どうしたんだ、美哉。入って来ないのか」
「あぁ、他の御庭番も呼んでたんだ。それならそうだって先に言っておいてくれよ」
「なんでだ。……というか、どうして男の格好をしてるんだ、伊吹?」
「そんなこと、些末なことだろう」
シャワーを浴びてくるように言われた美哉は、素直に従うことにした。のだが、がくがくする腰のせいで一人で歩けない美哉は、伊吹に手伝ってもらって、シャワールームへ向かった。
どうにか身支度を済ませた頃には、一人で歩くまでには回復した。
それにしても、処女を奪った相手がどうして浮気の仲介をするのだろうか、意味が分からない。
シャワールームから出ると、見知らぬ男の人が立っていて、美哉は思わず身構えた。が、よくよく見ると、見覚えのある顔。
「え……伊吹?」
「うん、そう。ぼくだよ」
美哉がシャワーを浴びている間に着替えたのか、男性の格好をした伊吹が待ってくれていた。
「あの……色々とごめんなさい」
伊吹は美哉から少し離れた場所から謝罪を口にしてきたけれど、先ほど、セックスをしたからなのか、伊吹が男であるのは嫌というほど知った後であったが、美哉は鳥肌が立たなかった。
「……私は大丈夫……です。それより私のせいで、伊吹の立場が悪くなったかもしれなくて……ごめんなさい」
シャワーを浴びている間、美哉は自分がとんでもないことをやらかしてしまったことを認識した。いつもであったなら、絶対に取ってない行動を起こしていた。
「美哉ちゃんは優しいね」
「そんなことない……!」
伊吹はなにかを吹っ切ったのか、柔らかく笑った。
「それより、美哉ちゃん。お腹空いたんじゃない? ご飯用意してあるよ」
「ご飯……!」
そう言われた途端、お腹がぐーっと鳴った。
キッチンに案内されて、伊吹が用意してくれたご飯をありがたく食べた。
食べ終わった後、伊吹の案内で、また由臣の元へ。
てっきりまた寝室へ連れて行かれるのかと思ったら、隣の別の部屋だった。
「ここは由臣の執務室だよ」
そういいながら伊吹が扉を開けたので、素直に一歩、踏み出すと、美哉の全身にまたもや痛いくらいの鳥肌。慌てて部屋から出て、隙間からのぞくと、部屋の中には、見知らぬ男性が三人ほどいた。
「どうしたんだ、美哉。入って来ないのか」
「あぁ、他の御庭番も呼んでたんだ。それならそうだって先に言っておいてくれよ」
「なんでだ。……というか、どうして男の格好をしてるんだ、伊吹?」
「そんなこと、些末なことだろう」