この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第8章 【八話】気持ちいいことはイイコトだ
そう問えば、由臣は皮肉な笑みを浮かべた。
「俺は美哉を見て、一目惚れした。ということは、俺に似ている御庭番たちも惚れる確率が高かった。あいつらにいつまでも代理の俺じゃなくて、正式な与頭を与えたかったからだ」
思ったよりも真面目な回答が返ってきたけれど、それでも、美哉は納得していなかった。
「でも!」
「忠誠の儀なんて必要ないと?」
「……はい」
「あぁ、必要ないかもな。でも、美哉は受け入れたどころか、伊吹を自ら誘った」
「うっ……」
「そういう無意識の行動が、俺たちを魅了するんだ」
「もしかして、放置したのは」
「美哉が与頭にふさわしいか、試したのもある。そして、思惑以上の働きを美哉はしてくれた」
「……そんな」
「でも、気持ちよかった、だろ?」
「なんでそんなこと、聞いてくるんですか!」
「気持ちがいいのは、重要だ。とはいえ、あいつらとセックスするのは、忠誠の儀の一回だけだ。だからこそ、気持ちよくなければならない」
由臣の言葉に、美哉はまたもや真っ赤になって、うつむいた。
「俺は美哉を見て、一目惚れした。ということは、俺に似ている御庭番たちも惚れる確率が高かった。あいつらにいつまでも代理の俺じゃなくて、正式な与頭を与えたかったからだ」
思ったよりも真面目な回答が返ってきたけれど、それでも、美哉は納得していなかった。
「でも!」
「忠誠の儀なんて必要ないと?」
「……はい」
「あぁ、必要ないかもな。でも、美哉は受け入れたどころか、伊吹を自ら誘った」
「うっ……」
「そういう無意識の行動が、俺たちを魅了するんだ」
「もしかして、放置したのは」
「美哉が与頭にふさわしいか、試したのもある。そして、思惑以上の働きを美哉はしてくれた」
「……そんな」
「でも、気持ちよかった、だろ?」
「なんでそんなこと、聞いてくるんですか!」
「気持ちがいいのは、重要だ。とはいえ、あいつらとセックスするのは、忠誠の儀の一回だけだ。だからこそ、気持ちよくなければならない」
由臣の言葉に、美哉はまたもや真っ赤になって、うつむいた。