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恋の行方を探してください【完結】
第15章 【十五話】不自然さがいっぱい
水曜日になっても、木曜日になっても出社はおろか、連絡さえしてこなかったという。しかも携帯電話も通じなくなった。
「それで、高木小夜さん」
「はい」
「槇英太郎さんとは毎日、連絡を取ったり会ったりしていましたか?」
「はい。毎日、連絡は取ってましたけど、さすがに毎日は会っていません」
「どういった方法で連絡を取ってました?」
「SNSです。電話をすることは滅多になかったです」
「SNSにメッセージをすれば、必ず返信されてきていましたか?」
「はい。といっても、基本は、おはよう、おやすみ、などと軽いやりとりと、デートの予定の連絡くらいでしたけど」
「やりとりを見せてもらっても?」
「え……あ、か、かまいません」
小夜は躊躇したが、バッグを探ってスマートフォンを取りだして、槇とのやりとりを軽く見せてくれた。
「最後の連絡が金曜日の夜……」
「はい。まるこぽぉろに行く前にやりとりしたのが最後ですね、そういえば」
「……高木小夜さん、ここ一週間のあなたの行動を教えてもらってもいいですか」
「え、あ、はい。普通に朝、出勤して、ここのところ忙しくて、残業続きで……。英太郎さんから連絡がなかったのですが、向こうも忙しいのかと思って、あまり気にしていませんでした」
「高木小夜さん、あなたから連絡をする気は?」
「普段だったらしていたのですが、わたしも疲れていましたし、英太郎さん、仕事が忙しくて、カリカリしていましたから、ちょっと避けておこうと思って……」
「それでも、さすがに一週間以上、連絡がないのはおかしいと思いませんでしたか」
「いえ、思いませんでした。以前にもありましたから」
「なるほど、そうですか。見せにくいものを見せてくださり、ありがとうございます。いいですよ、片付けていただいて」
小夜はそう言われて、バッグに片付けようとしたが、急に顔をしかめた。
「どうされましたか?」
「いえ、ちょっと仕事で力仕事をしたせいか、月曜日から筋肉痛でして……」
「ずいぶんと長い筋肉痛ですね。あまりひどいようなら、病院で診てもらったほうがよいですよ」
「湿布を貼っているのですが、なかなか治らなくて……。そうですね、もう少し、様子を見て、治まらないようならそうします」
「それで、高木小夜さん」
「はい」
「槇英太郎さんとは毎日、連絡を取ったり会ったりしていましたか?」
「はい。毎日、連絡は取ってましたけど、さすがに毎日は会っていません」
「どういった方法で連絡を取ってました?」
「SNSです。電話をすることは滅多になかったです」
「SNSにメッセージをすれば、必ず返信されてきていましたか?」
「はい。といっても、基本は、おはよう、おやすみ、などと軽いやりとりと、デートの予定の連絡くらいでしたけど」
「やりとりを見せてもらっても?」
「え……あ、か、かまいません」
小夜は躊躇したが、バッグを探ってスマートフォンを取りだして、槇とのやりとりを軽く見せてくれた。
「最後の連絡が金曜日の夜……」
「はい。まるこぽぉろに行く前にやりとりしたのが最後ですね、そういえば」
「……高木小夜さん、ここ一週間のあなたの行動を教えてもらってもいいですか」
「え、あ、はい。普通に朝、出勤して、ここのところ忙しくて、残業続きで……。英太郎さんから連絡がなかったのですが、向こうも忙しいのかと思って、あまり気にしていませんでした」
「高木小夜さん、あなたから連絡をする気は?」
「普段だったらしていたのですが、わたしも疲れていましたし、英太郎さん、仕事が忙しくて、カリカリしていましたから、ちょっと避けておこうと思って……」
「それでも、さすがに一週間以上、連絡がないのはおかしいと思いませんでしたか」
「いえ、思いませんでした。以前にもありましたから」
「なるほど、そうですか。見せにくいものを見せてくださり、ありがとうございます。いいですよ、片付けていただいて」
小夜はそう言われて、バッグに片付けようとしたが、急に顔をしかめた。
「どうされましたか?」
「いえ、ちょっと仕事で力仕事をしたせいか、月曜日から筋肉痛でして……」
「ずいぶんと長い筋肉痛ですね。あまりひどいようなら、病院で診てもらったほうがよいですよ」
「湿布を貼っているのですが、なかなか治らなくて……。そうですね、もう少し、様子を見て、治まらないようならそうします」