この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第15章 【十五話】不自然さがいっぱい
由臣の問いに、小夜は困ったように首を振った。
「月曜日、始業時間になっても英太郎さんは出社をしてきませんでした。いつもは欠勤する場合、前もって届けを出していたようですし、病欠は一度もなかったようです」
「槇英太郎さんは、一人暮らしでしたか?」
「はい、一人暮らしでした。わたしは何度か英太郎さんの部屋に行ったことがあります」
「ということは、連絡が取れない状況だったのでは?」
「それは、分かりません。連絡がなかったので、会社の人が英太郎さんの携帯電話に連絡したようなんですが、呼び出し音は鳴るものの、出なかったそうです」
「これまで、そういったことは?」
「ないです。都合が悪くて出られなくても、必ず折り返しかかってきていました」
金曜日に小夜と別れてからの槇の動向がまったく分からないが、なにか問題が発生したとしか考えられない。
「連絡が取れないけれど、とりあえずその日はそのまま特になにもしなかったようです」
無断欠勤は気になるが、連絡が取れないのなら、どうすることもできない。
「次の日の火曜日も、やはり連絡がなかったみたいです」
「え……それはさすがに……」
「ですので、部長が終業後に英太郎さんの部屋に行ったようなんですが……」
「出なかった?」
「そうなんです」
うーむ、と由臣はうなった後、口を開いた。
「中に人がいる様子は?」
「なかったということです。それで、管理人さんがいたので話をしたそうなんですけど、金曜日の夜に見かけたきりということでした」
「金曜日になにかあったということか」
「みたいです」
「月曜日、始業時間になっても英太郎さんは出社をしてきませんでした。いつもは欠勤する場合、前もって届けを出していたようですし、病欠は一度もなかったようです」
「槇英太郎さんは、一人暮らしでしたか?」
「はい、一人暮らしでした。わたしは何度か英太郎さんの部屋に行ったことがあります」
「ということは、連絡が取れない状況だったのでは?」
「それは、分かりません。連絡がなかったので、会社の人が英太郎さんの携帯電話に連絡したようなんですが、呼び出し音は鳴るものの、出なかったそうです」
「これまで、そういったことは?」
「ないです。都合が悪くて出られなくても、必ず折り返しかかってきていました」
金曜日に小夜と別れてからの槇の動向がまったく分からないが、なにか問題が発生したとしか考えられない。
「連絡が取れないけれど、とりあえずその日はそのまま特になにもしなかったようです」
無断欠勤は気になるが、連絡が取れないのなら、どうすることもできない。
「次の日の火曜日も、やはり連絡がなかったみたいです」
「え……それはさすがに……」
「ですので、部長が終業後に英太郎さんの部屋に行ったようなんですが……」
「出なかった?」
「そうなんです」
うーむ、と由臣はうなった後、口を開いた。
「中に人がいる様子は?」
「なかったということです。それで、管理人さんがいたので話をしたそうなんですけど、金曜日の夜に見かけたきりということでした」
「金曜日になにかあったということか」
「みたいです」