この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋の行方を探してください【完結】
第18章 【十八話】由臣の壊滅的なあだ名センス
会うなり言い合いを始めた二人に、美哉は唖然としてしまう。
美哉もどちらかというと由臣に対して遠慮なく言う方だが、ボブカットの女性は由臣との付き合いが長いせいか、さらに遠慮がない。
「あ、赤羽くんっ!」
「なんですか、事務局長」
「小早川様に対してなんてことを」
「問題ないわよ、局長。そもそも、こいつは小早川だけど三男だし、仕事上の立場では統括事務局直下なんだから、いくら若葉小屋の所長でも、下でしょう!」
「いや、しかしっ」
「あー、きのこちゃんの言うとおりだし、昔なじみでもあるし、彼女から口の悪さを取ったら、きのこ頭しか残らない」
「小早川三男っ!」
スーツを着た男性──彼はどうやら統括事務局の局長らしい──は顔を真っ青にして、それから慌てて頭を下げた。
「小早川様、申し訳ございません!」
「別に気にしないし、むしろ、そうやって扱われると困るんだけど。局長、きのこちゃんにすべて任せるから、あなたはもういいよ」
「え……あ、しかし、赤羽が失礼を……」
「してないから。というか、あんたいてもらったら色々と邪魔」
はっきりと言った由臣の言葉に、局長はさらに真っ青になった。さすがにそれを見て、美哉が口を挟んだ。
「由臣さん、言い方ってものがあるでしょう!」
「こいつ、遠回しに言っても分からないだろう? だからはっきり言ったんだが」
「あのですね、由臣さん。前から言おうと思っていたんですけど、小早川の三男で偉いのかもしれませんけど、そんな横暴、私が許しませんからね!」
美哉の一言に、由臣がしゅんとうなだれた。
「局長、申し訳ございません。由臣さん、口の利き方がなってなくて。私が教育し直しますから、許していただけますか」
「ゆゆゆ、許すもなにも、わっ、わたしの方こそ、その、申し訳ございません~!」
美哉もどちらかというと由臣に対して遠慮なく言う方だが、ボブカットの女性は由臣との付き合いが長いせいか、さらに遠慮がない。
「あ、赤羽くんっ!」
「なんですか、事務局長」
「小早川様に対してなんてことを」
「問題ないわよ、局長。そもそも、こいつは小早川だけど三男だし、仕事上の立場では統括事務局直下なんだから、いくら若葉小屋の所長でも、下でしょう!」
「いや、しかしっ」
「あー、きのこちゃんの言うとおりだし、昔なじみでもあるし、彼女から口の悪さを取ったら、きのこ頭しか残らない」
「小早川三男っ!」
スーツを着た男性──彼はどうやら統括事務局の局長らしい──は顔を真っ青にして、それから慌てて頭を下げた。
「小早川様、申し訳ございません!」
「別に気にしないし、むしろ、そうやって扱われると困るんだけど。局長、きのこちゃんにすべて任せるから、あなたはもういいよ」
「え……あ、しかし、赤羽が失礼を……」
「してないから。というか、あんたいてもらったら色々と邪魔」
はっきりと言った由臣の言葉に、局長はさらに真っ青になった。さすがにそれを見て、美哉が口を挟んだ。
「由臣さん、言い方ってものがあるでしょう!」
「こいつ、遠回しに言っても分からないだろう? だからはっきり言ったんだが」
「あのですね、由臣さん。前から言おうと思っていたんですけど、小早川の三男で偉いのかもしれませんけど、そんな横暴、私が許しませんからね!」
美哉の一言に、由臣がしゅんとうなだれた。
「局長、申し訳ございません。由臣さん、口の利き方がなってなくて。私が教育し直しますから、許していただけますか」
「ゆゆゆ、許すもなにも、わっ、わたしの方こそ、その、申し訳ございません~!」