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古傷
第1章 ・・・1
花坂 布美episode1
男と女が食事をし、手を繋ぎ、互いに愛し、知る。
なんと素敵なことだろう
少女漫画のような恋愛はそう経験できるものではない。
だから憧れた
憧れすぎて、捕らわれ、大切なものを失った女が一人ラブホテルで、ただの性欲の捌け口として男とキスをし、繋がっていた。
全く夢とは程遠い現実だ
セックスはいい
嫌な現実を忘れてストレスも発散できるし、何より気持ちいい
ご飯よりインスタグラムをすることより楽しい
「はぁ、ずっとしていたいくらい」
「ははは、俺の体力が持たないよ。
明日も仕事あるしさ、今日は終わり」
「ぶー、私より仕事が大切なの?」
男の胸板を人差し指でくりくりと押せば、男は用意してきたように私の頭を腕で包み、甘く囁く
「何いってんの?ふみちゃんに決まってるじゃん。だから毎日会いに来てるのに」
「ふふ、ありがとう。お金、ちょっとだけまけてあげるね」
「いいよ、俺はふみちゃんに会いに来てるんだから。風俗なんかやめちゃえば?」
「冗談、こんないい仕事知っちゃったらやめられないって」
「そこは俺が養っていくって」
「ふふ、ばーか」
そんなことばっか言って、嘘つき
あなたには奥さんと子供が二人いるくせに
どの女にも同じ台詞を吐いているんでしょ?
恋愛なんて下らない
男と女が食事をし、手を繋ぎ、互いに愛し、知る。
なんと素敵なことだろう
少女漫画のような恋愛はそう経験できるものではない。
だから憧れた
憧れすぎて、捕らわれ、大切なものを失った女が一人ラブホテルで、ただの性欲の捌け口として男とキスをし、繋がっていた。
全く夢とは程遠い現実だ
セックスはいい
嫌な現実を忘れてストレスも発散できるし、何より気持ちいい
ご飯よりインスタグラムをすることより楽しい
「はぁ、ずっとしていたいくらい」
「ははは、俺の体力が持たないよ。
明日も仕事あるしさ、今日は終わり」
「ぶー、私より仕事が大切なの?」
男の胸板を人差し指でくりくりと押せば、男は用意してきたように私の頭を腕で包み、甘く囁く
「何いってんの?ふみちゃんに決まってるじゃん。だから毎日会いに来てるのに」
「ふふ、ありがとう。お金、ちょっとだけまけてあげるね」
「いいよ、俺はふみちゃんに会いに来てるんだから。風俗なんかやめちゃえば?」
「冗談、こんないい仕事知っちゃったらやめられないって」
「そこは俺が養っていくって」
「ふふ、ばーか」
そんなことばっか言って、嘘つき
あなたには奥さんと子供が二人いるくせに
どの女にも同じ台詞を吐いているんでしょ?
恋愛なんて下らない