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恋は盲目
第5章 夜の遊び
「あんり?アホ顔になってるよ・・?」

慶太がニヤッと笑いながらいう

誰のせいだと思ってんのよ・・・!

「もう、帰る!」

勢い良く立ち上がるも慶太にとられていた手を強くひかれ

気がつけば慶太の腕の中だった

「〜〜〜〜!もう!やめてよっ!」

暴れたところでがっちり抱きしめられていて抵抗も虚しい

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・慶太、離して」

「・・・・・・・・・ん」

少し腕の力が緩んで解放されると思った瞬間

ちゅっ

「きゃっ!」

慶太は強く抱きしめていた態勢から少し間をとって

首にキスをしてきた

ちゅうぅ

「ちょっ・・・ゃっ・・・・・!」

身体がさっきの熱を思い出す

「首、弱い・・・・?」

ぺろっ

「ひゃぁんっ!」

「ぅはっ、やべー」

必死に力を込めて抵抗をする

ちゅっちゅっ

ぞくっぞくっ

気持ちいいような、悪いような

よくわからない感覚が襲う

「けっ・・・ぃたっ!」

名前を呼ぶと首からは離れてくれたが

ぎゅっと強く抱きしめられる

ちょっと痛いくらい


すると慶太が私の両腕を掴んで身体を離した

「・・・・・・・悪い」

本当は頬を叩きたかった

でも慶太のなんともいえない表情をみると

思いとどまってしまう

「あんりが、森山のこと好きってわかってんだけど、

あいつの彼女になって幸せってわかってんだけど・・・・

なんか今日久々に会ったら前より可愛くなってってるし。

俺も男なんで・・・・悪い、止まんなかった。」


なんて正直な・・・・

「バカ・・・・・・・・」

これ以上責めれない私も大概甘い

でもそれだけ何となく友達としてだった慶太の存在は大きくて

「ずっと言わせて。あんりが好きって。」

「・・・・・・・・ばか」

そんなに一途にくるな

毎度胸が痛い
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