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天使さまっ!
第18章 余談:恋の病と白衣の天使
「じゃーん♪」
そういってエリン先生が取り出したのは奇妙なナース服でした。
…………ていうか、コスプレ用のえろカワイイナース服ですよね?(にっこり
「何買っちゃってるんですか、エリン先生」
「だってしかこさん似合いそうだったからつい」
「つい、じゃないですよ。こんなの着てるのはむしろ本職のナースじゃないですよ」
私、本職なんですけど。
桜田ファミリア総合病院のナース服は、顔まわりをすっきり見せる鎖骨ラインのオープンカラーが特徴的な可愛いピンクのナース服で、透けにくい素材を駆使したワンピースタイプです。私は他のナースさんたちに比べ、あんまり作業することがないので院内では体が冷えがちになり、ネイビーカラーのロングカーディガンを常用しています。
「何かご不満でも?」
清楚で可愛くていいじゃないですか。
「えー?僕は純粋にしかこさんにはこういうのも似合うだろうなぁと」
「またえっちなサイトをウロウロしてたんですね?婦長に言いつけて、パソコン禁止しますよ?」
私が年長者らしく毅然な態度でめっ!とエリン先生を叱ると、エリン先生は真顔になりました。
「しかこさん。」
「は、……はい」
立場はコチラが下なので、どうしても気弱になります。
「僕が真面目に働いて稼いだお金は、どう使おうとも僕の自由なのです。ていうか今回初めて私物を買いました、記念すべき初買いです!むしろ祝ってくださ(ry」
「何で初めての買い物でそんなの買っちゃうんですかっ!」
「だって、欲しかったんだもの」