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天使さまっ!
第3章 天使さまの実情
内心はハラハラのヒヤヒヤ!エリン先生のご機嫌損ねたらクビになっちゃったりするのかしら。せっかくナースになれたのに、他の病院を今から探すとか、新米なのに一人スタートが遅れるなんて、そんな使えないナースどこも雇ってなんかくれないわよ。
自分の不憫さに泣きそうな私が、恐る恐る動かないエリン先生に声をかけた。
「あ、の……エリン先生?」
エリン先生はうつむきがちだった顔を静かにあげて、怒ってるでもない、悲しんでるでもない、ただただ私にはわからない不思議な静かな表情を見せたの。
とても子どもの表情には見えなくて、私はまたまたドキッとした。