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天使さまっ!
第5章 天使さまが神さまに見えた日
『天使先生、大至急産科へお越しください』
突然の院内放送だった。
エリン先生じゃなく、天使先生ってアナウンスに何かの聞き間違えかと思う私と、急に顔色を変えるエリン先生。
「行くよ!しかこさん!」
可愛いだけじゃなく、カッコイイとまで思ってしまいました。
以前聞いていた通り、エリン先生はダッシュで、え?待って?普段歩くのは普通に遅いのに、走ったら早いとか反則。
私も必死に走るけど、ナースのシューズって運動靴にしちゃ駄目なのかしら。
なんとか迷うこともなく、私が産科に到着した時にはエリン先生は既に手術用スタイルになっていて。それは、今まで白衣を羽織ってるだけの、お医者さんごっこまがいとは違って、私の中の常識を容易く覆す事実だった。