この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
天使さまっ!
第10章 番外編
胸の奧がざわざわした。ほんとはすぐにでも力づくで奪ってしまいたい。しかこさん、気が弱そうだから、多少無理押しすれば納得して僕に従いそうだし。
だけど、僕は今のしかこさんの彼氏さんと違って、しかこさんのことを大事にしたい。僕よりもずっと、しかこさんを優先したい。
「どう?少しは自信わいた?」
「え?あ、はい……。すごいです、エリン先生。ほとんど肩より上しか触れてないのに、なんかドキドキしちゃって、びっくりです」
「――彼氏さんはよっぽど自分勝手なんだね」
おっと、つい口がすべった。