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天使さまっ!
第10章 番外編
彼氏さんと別れてくれるかなぁ。
そんな不安混じりの数日を送ったある日、しかこさんから報告があった。
「やりました!昨日ついにあんちきしょうにガツンと言って追い出してやりました!」
何でも、しかこさんの部屋に知らない女の子を連れ込んでたらしく、さすがのしかこさんも激怒したらしい。
「今までだったら私、多少不都合があってもすぐ『お前のせい』とか言われて何も言い返せずにいたんです。でももう我慢の限界!玄関の鍵も替えちゃいました!」
「偉かったね」
僕は心からしかこさんを褒め称えましたよ。俺様男の精神支配はけっこうタチが悪いんです。
「それもこれも先生のおかげです」
「じゃあさ」
すっかりテンションの上がっているしかこさんに、僕は不意打ちを仕掛ける。
「これ以上悪い虫に集られる前に。僕の彼女になってよ」