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天使さまっ!
第10章 番外編


無理強いはしないんだよ。だからさ。しかこさんはしかこさんの気持ちを大事にしてほしいんだ。素直に、僕が差し出した手を掴んでほしいんだ。

広い世界へ踏み出す一歩は、きっと勇気もいること。一瞬迷った瞳がでもすごく綺麗だった。自分で選択をした路が、正しいルートさ。その先の経験はすべて糧になるのさ。

ただ見つめて笑顔を向けるだけで、伝わるでしょ。信じていいよ。


何秒かの沈黙。


「――私も。エリン先生のこと大好きです、けど。いいんでしょうか?常識的に考えたらコレ犯罪みたい――」


うるさい口はふさいであげる。甘い甘いデザートで思考なんて溶かしてあげる。シャンプーの残り香、微かな喘ぎ声、抱き心地いいラインのウエスト。何もかも好き。


「犯罪者?僕がですか」


悪戯に笑う僕を涙目で睨む。
僕の可愛い人。



   《番外編 / おわり》


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