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天使さまっ!
第10章 番外編
可愛いんだなぁ。
大人の人なのにすごく純情で、表情が豊か。思ったことが全部顔に出てますよ。
「でもっ、あのっ、すごい年齢差とか、」
真っ赤になって、僕を直視出来ずに目が泳いだまま。でも。
「嫌じゃないでしょ?」
広い世界を転々と旅するとね、科学的に解明された事柄以外に常識と言えるものなんてさほどないんだってわかる。暮らし方、考え方、感じ方、生き方――すべてがめまぐるしく変わる。カルチャーショックが、日常になる頃。それまで大事だと思っていた自分の常識なんて、あまりに小さいものだと知る。
「僕は君が好き」
世間体?
笑っちゃう。
そんなの、小さなものの集まりにすぎない。僕ならそんなものに囚われてたくない。自分の魂が感じたインスピレーションを大切に信じたい。
僕が僕として生きるために。