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理性を失くした世界
第3章 第三章
夜ーーーー

それは普段とてつもなく暑い所も夜になると嘘みたいに寒くなる。まさにそれが今の状況である。

「うぅ…寒い…」

「あと少しだ。ここで止まると死ぬぞ。」

…確かに火の国らしきものは見える。こんな真っ暗なのに、それらしきものがあるところは火の国だけに炎が上がっているように見える明かり。カーニバルでもしている様な明るさだった。
なので私はスタスタと歩く彼にひたすら着いて行った。

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