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第1章 鞭打たれたい

　オナニーより先にセックスを知った。
　大学に入って、二つ上の先輩と合コンの後、部屋に連れ込まれた。
　と言うより、自分から進んでついていった。
　イケメンで遊び人だという噂だったけれど、処女でいるのが息苦しかったし、友達が次々と経験しているのを聞くと、焦った。
　勃起したペニスは現物で見ると恐ろしかった。
　こんなものを入れる場所などあるわけないと思った。
　指や舌は気持ちよかった。
　こんな感覚が自分にあることを初めて知った。
　なんだか興奮して、先輩のペニスを口にくわえ、舌を使った。
「いい、すごくいい」と言ってもらえたのが嬉しかった。
　考えたら、キスも初めてだった。
　酒臭いキスだったけれど、嬉しかった。
　その瞬間が来た。
「入ってるよ」
　は？
　という感じだった。
　それで？
　みたいな。
「ああ、イク」
　射精された？
　中で？
　コンドームつけてないよね？
　冗談じゃない！