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鞭を求める女
第1章 鞭打たれたい
 例の先輩からまた誘われた。
 二度も誘われるのが嬉しくて、ついフラフラと部屋に行ってしまった。
 ベッドに押し倒された。
 キスされた。
「避妊、して下さいね」
 先輩の顔色が変わった。
「妊娠、怖いですから」
「堕ろせばすむことじゃん、めんどくせ~」
「じゃ、帰ります」
 半分脱がされた服を整えていると、
「アナルはどうなの」
「え?」
「アナルだったら、妊娠しないでしょ。アナル使うなら、コンドーム使っていいよ」
 嫌悪感と同時に、心の底がゾクッとした。
 私の「ゾクッ」を見通したかのように、先輩は続けた。
「ローション使って、痛くないようにするからさ」
 何という恥辱、屈辱!
 私がどんな女に見えているのか!
 バカ男の極み!
 こんなバカを相手に処女を捨てたのだ、この私は!
 私は怒りにまかせてこの男を平手で殴り、服を整えて帰って来た。
 そしてアナルセックスを想像しながらオナニーして、おそらく初めてイッタ。
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