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狂い咲く花
第3章 一、昇り藤 - いつも幸せ
葉月が障子を開けると、麻耶は走って抱きつき少し拗ねたように甘えた。
「もう、どこに行ってたの?麻耶さみしかったよ?」
中々離れようとしない麻耶に困り果て、麻耶の髪の毛を優しく撫でながら告げる。
「厠だよ」
髪の毛をなでていた手で麻耶の手を握り、火鉢の傍まで連れて行き座らせた。
そして、3人分のお茶を用意し、持ってきたお饅頭を差し出した。
「ついでだから麻耶のためにお菓子もってきたんだけど?食べない?」
「麻耶のため?」
目をキラキラと輝かせながら葉月を見つめるそのあどけない瞳がかわいくて、ついつい甘やかしてしまう。
頭をポンポンと叩き麻耶のそのあどけない瞳を見返す。
「そうだよ。麻耶のためにもってきたんだよ」
「葉月、だ~~いすき」
麻耶は葉月の首に絡みつき、身体を密着させる。
「うん。それは知ってるよ。お茶も入れたから食べよう?」
麻耶の手を解くでもなく優しく諭すと、葉月の横に座りお菓子を美味しそうに食べ始めた。
年齢より子供っぽい麻耶を葉月はかわいくて仕方がなかった。
妹みたいで守ってあげたいといつも思う。
それに何より美弥の妹。
将来は本当の妹になる。
大切に思わないわけがなかった。
「もう、どこに行ってたの?麻耶さみしかったよ?」
中々離れようとしない麻耶に困り果て、麻耶の髪の毛を優しく撫でながら告げる。
「厠だよ」
髪の毛をなでていた手で麻耶の手を握り、火鉢の傍まで連れて行き座らせた。
そして、3人分のお茶を用意し、持ってきたお饅頭を差し出した。
「ついでだから麻耶のためにお菓子もってきたんだけど?食べない?」
「麻耶のため?」
目をキラキラと輝かせながら葉月を見つめるそのあどけない瞳がかわいくて、ついつい甘やかしてしまう。
頭をポンポンと叩き麻耶のそのあどけない瞳を見返す。
「そうだよ。麻耶のためにもってきたんだよ」
「葉月、だ~~いすき」
麻耶は葉月の首に絡みつき、身体を密着させる。
「うん。それは知ってるよ。お茶も入れたから食べよう?」
麻耶の手を解くでもなく優しく諭すと、葉月の横に座りお菓子を美味しそうに食べ始めた。
年齢より子供っぽい麻耶を葉月はかわいくて仕方がなかった。
妹みたいで守ってあげたいといつも思う。
それに何より美弥の妹。
将来は本当の妹になる。
大切に思わないわけがなかった。