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狂い咲く花
第3章 一、昇り藤 - いつも幸せ
「またそんなにくっついて…葉月ごめんね」
部屋に戻ってきた美弥は呆れながら二人の前に座った。
いつも葉月にべったりな麻耶。
それに嫉妬することはなかったが、いつもいつも葉月に迷惑をかけて悪いと思う。
「いいよ。俺は気にしないから。美弥もお茶入れたから飲んで」
お茶を勧めながら美弥を見つめた。
その瞳を捉えながら優しく微笑み返し、一瞬2人だけの空間が生まれた。
それだけで美弥の心は温かい物が広がっていく。
「葉月。外で遊ぼう?大きな雪だるまつくろうよ」
食べ終わった麻耶が2人の空間を引き裂き、2人の視線が麻耶に向かう。
麻耶は満足そうに微笑んで葉月にしがみ付いた。
「ね!お外行こう??」
下から見上げられておねだりされると根負けしそうになる。
この瞳をされたら断れないことは誰もが知っていた。
「馬鹿なこと言わないで。こんな寒い日に外で遊ぶなんてダメよ」
美弥は麻耶をなだめようと声をかけても、大人しくしているわけがないことも2人は分かっていた。
「姉様には聞いてない。ねぇ、葉月。ダメ??遊んでくれない?」
「葉月ダメよ。風邪引くわよ」
2人の間に挟まれて少し困った顔をする葉月を見て、美弥は諦めていた。
こおいう顔をする時はもう気持ちは決まってるから。
「しょうがないね。麻耶はそんなに遊びたいの?」
「うん。雪だるま作る!!大きいの作る!!」
葉月の腕を掴み、早く外に出ようと急かす。
部屋に戻ってきた美弥は呆れながら二人の前に座った。
いつも葉月にべったりな麻耶。
それに嫉妬することはなかったが、いつもいつも葉月に迷惑をかけて悪いと思う。
「いいよ。俺は気にしないから。美弥もお茶入れたから飲んで」
お茶を勧めながら美弥を見つめた。
その瞳を捉えながら優しく微笑み返し、一瞬2人だけの空間が生まれた。
それだけで美弥の心は温かい物が広がっていく。
「葉月。外で遊ぼう?大きな雪だるまつくろうよ」
食べ終わった麻耶が2人の空間を引き裂き、2人の視線が麻耶に向かう。
麻耶は満足そうに微笑んで葉月にしがみ付いた。
「ね!お外行こう??」
下から見上げられておねだりされると根負けしそうになる。
この瞳をされたら断れないことは誰もが知っていた。
「馬鹿なこと言わないで。こんな寒い日に外で遊ぶなんてダメよ」
美弥は麻耶をなだめようと声をかけても、大人しくしているわけがないことも2人は分かっていた。
「姉様には聞いてない。ねぇ、葉月。ダメ??遊んでくれない?」
「葉月ダメよ。風邪引くわよ」
2人の間に挟まれて少し困った顔をする葉月を見て、美弥は諦めていた。
こおいう顔をする時はもう気持ちは決まってるから。
「しょうがないね。麻耶はそんなに遊びたいの?」
「うん。雪だるま作る!!大きいの作る!!」
葉月の腕を掴み、早く外に出ようと急かす。