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狂い咲く花
第13章 二、美女桜 - 家族の和合
「おばさま。どうか自分を責めないで。誰も悪くないから…それにこんなかわいい姪が私の手の中にいるのよ。おばさまたちの選択が私を幸せにしてくれたの…蘭子を抱いてくれませんか?」
蘭子を立たせて近づけさせれば、母親は手を伸ばしてくる。
腫れものでも触るかのように、ゆっくりと、やさしく頬を撫でた。
「おばあちゃんですよ。蘭子…」
そういって、蘭子の背中を押して葉月の母親の方に歩かせた。
ヨチヨチと歩きながら葉月の母親の腕の中に倒れ込んでいく。
顔を上げて、にっこり微笑む顔は天使のような癒しをもたらしてくれた。
遠くからバタバタと慌ただしい足音が近づいてきたのはそんな時だった。
「美弥ちゃん?」
驚きながら部屋に入ってきたのは葉月の父親で春日兄が呼びに行っていた。
「おじさま。ご無沙汰しています」
「あなた…蘭子ですよ…私たちの孫ですよ」
「おまえ…」
涙を流しながら、にこやかに話す母親を見て驚きと安堵の色を浮かべた。
蘭子を父親に見せながら朗らかに笑う。
「ほらほらっ。あなた。抱いてあげてください。」
「ああっ…」
戸惑いながらも初めて抱く孫にうれしくないはずがなかった。
蘭子を立たせて近づけさせれば、母親は手を伸ばしてくる。
腫れものでも触るかのように、ゆっくりと、やさしく頬を撫でた。
「おばあちゃんですよ。蘭子…」
そういって、蘭子の背中を押して葉月の母親の方に歩かせた。
ヨチヨチと歩きながら葉月の母親の腕の中に倒れ込んでいく。
顔を上げて、にっこり微笑む顔は天使のような癒しをもたらしてくれた。
遠くからバタバタと慌ただしい足音が近づいてきたのはそんな時だった。
「美弥ちゃん?」
驚きながら部屋に入ってきたのは葉月の父親で春日兄が呼びに行っていた。
「おじさま。ご無沙汰しています」
「あなた…蘭子ですよ…私たちの孫ですよ」
「おまえ…」
涙を流しながら、にこやかに話す母親を見て驚きと安堵の色を浮かべた。
蘭子を父親に見せながら朗らかに笑う。
「ほらほらっ。あなた。抱いてあげてください。」
「ああっ…」
戸惑いながらも初めて抱く孫にうれしくないはずがなかった。