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狂い咲く花
第13章 二、美女桜 - 家族の和合
「大切にしてもらっているのね」
母親が優しく声をかけてくる。
「うん。大切にしてもらっている…姉さんにも助けてもらっているし。これからは蘭子連れて、たまには帰ってくるから」
「姉さん??」
葉月の呼び方に誰もが疑問もをって聞きかえす。
「あっ…美弥って呼ぶと怒るから…こいつ」
久しぶりに美弥と呼んだ。
名前で呼ばれた美弥はドキリとしていた。
葉月の声で名前を呼ばれると、昔のことが蘇って来そうになる。
思い出しては駄目だと自分に言い聞かせて、おどけて見せる。
「あっ…当り前じゃない。妹の婿に呼び捨てなんてみっともない!弟が欲しかったからちょうどよかったわよ。」
「こんな感じで…強制的に姉さんって呼ばされているよ…」
美弥と葉月のやり取りがおかしかったのか、みんなが笑い始める。
来た時にはなかった笑顔が今は溢れかえっていた。
「姉さん。そろそろ帰ろうか…」
「そうね…おじさま、生地ありがとうございます。これでいっぱりかわいい着物つくれます。おばさま、またきますね。北都姉さんに子供が生まれたら見に来ますね」
それぞれに挨拶を交わして豊田家を後にした。
母親が優しく声をかけてくる。
「うん。大切にしてもらっている…姉さんにも助けてもらっているし。これからは蘭子連れて、たまには帰ってくるから」
「姉さん??」
葉月の呼び方に誰もが疑問もをって聞きかえす。
「あっ…美弥って呼ぶと怒るから…こいつ」
久しぶりに美弥と呼んだ。
名前で呼ばれた美弥はドキリとしていた。
葉月の声で名前を呼ばれると、昔のことが蘇って来そうになる。
思い出しては駄目だと自分に言い聞かせて、おどけて見せる。
「あっ…当り前じゃない。妹の婿に呼び捨てなんてみっともない!弟が欲しかったからちょうどよかったわよ。」
「こんな感じで…強制的に姉さんって呼ばされているよ…」
美弥と葉月のやり取りがおかしかったのか、みんなが笑い始める。
来た時にはなかった笑顔が今は溢れかえっていた。
「姉さん。そろそろ帰ろうか…」
「そうね…おじさま、生地ありがとうございます。これでいっぱりかわいい着物つくれます。おばさま、またきますね。北都姉さんに子供が生まれたら見に来ますね」
それぞれに挨拶を交わして豊田家を後にした。