この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狂い咲く花
第13章 二、美女桜 - 家族の和合
「大切にしてもらっているのね」

母親が優しく声をかけてくる。

「うん。大切にしてもらっている…姉さんにも助けてもらっているし。これからは蘭子連れて、たまには帰ってくるから」

「姉さん??」

葉月の呼び方に誰もが疑問もをって聞きかえす。

「あっ…美弥って呼ぶと怒るから…こいつ」

久しぶりに美弥と呼んだ。
名前で呼ばれた美弥はドキリとしていた。
葉月の声で名前を呼ばれると、昔のことが蘇って来そうになる。
思い出しては駄目だと自分に言い聞かせて、おどけて見せる。

「あっ…当り前じゃない。妹の婿に呼び捨てなんてみっともない!弟が欲しかったからちょうどよかったわよ。」

「こんな感じで…強制的に姉さんって呼ばされているよ…」

美弥と葉月のやり取りがおかしかったのか、みんなが笑い始める。
来た時にはなかった笑顔が今は溢れかえっていた。

「姉さん。そろそろ帰ろうか…」

「そうね…おじさま、生地ありがとうございます。これでいっぱりかわいい着物つくれます。おばさま、またきますね。北都姉さんに子供が生まれたら見に来ますね」

それぞれに挨拶を交わして豊田家を後にした。
/661ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ