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狂い咲く花
第16章 二、風車 - 策略
麻耶の上半身を低くさせ、先ほどよりお尻を突き出す格好にさせれば、麻耶が一番感じる場所を刺激できる。
それと同時に花芽も一緒に弄ると麻耶の身体は簡単に絶頂をむかえる。

「グンンンンッ…イッちゃう…アアアアッ…南和…イッちゃう」

身体をビクビクと震わせながら絶頂をむかえると、南和はするりと麻耶の中から抜け出して、余韻に浸ることもなく奥の部屋に移動する。
ただの棒切れで中から開けられないようにしていた部屋を開放した。
顔をぐしゃぐしゃにして泣いている蘭子は、南和を見ると手を大きく広げて抱っことせがんでくる。
大きな手で抱きあげてやさしく背中を撫でて安心させれば、すぐに泣き止んでにっこり笑う。

「とーとー」

南和の顔を触りながら発する言葉は、南和が密かに教えている言葉だった
葉月と同じ父(とと)。

「そうだよ。ととだよ。おりこうだね。蘭子は」

背中を軽く叩きながら揺り動かす。
先ほどまで寂しくて泣いていた蘭子も、南和の暖かさと泣きっぱなしだった疲れとで眠りに落ちていく。

「蘭子、寝たの?」

着物を着なおして麻耶が顔を出し、南和の腕の中にいる蘭子を覗き込む。

「うん…もう少ししたら布団に寝かせるから…続きはその後にね」

「南和大~好き」

南和の腕にしがみつきながら甘えた。
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