パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第16章 二、風車　-　策略

「だから、間隔をあけよう…いいね」

理由が分かっても、うつむいたまま何もしゃべろうとはしなかった。
このまま続けたら、いつからばれてしまうと説明しても聞き入れない。
全てを自分の思い通りにならないと気が済まない麻耶の性格は変わることはなかった。

「じゃあ…こうしようか…会えない分、その日はふたりでずっと過ごすってのはどう？」

「…できるの？蘭子は？」

やっと返事をする麻耶ににっこりと笑って南和が秘密の策を教える。
それを聞くと麻耶は大きく頷いて、会う回数を減らすのを承諾した。

「それまで、一人で蘭子の面倒見るんだよ。そしたら、いっぱい愛してあげるから。いいね」

「分かった…南和と会うために麻耶頑張る」

「頑張る麻耶にご褒美あげるね」

そう告げると、麻耶は目をつむって口を出してくる。
そのまま唇を重ね合わせ激しい口づけを交わしながら、葉月が帰ってくるまで何度も何度も身体を重ね合わせた。