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狂い咲く花
第3章 一、昇り藤 - いつも幸せ
葉月に抱きしめられ体温が上がってきた麻耶は、コクリコクリと頭が揺れ今にも眠りにつきそうだった。
そのまま寝かしつけようと、ゆりかごのように揺らし心地より眠りを誘う。
その狙い通り体全体を葉月に預けて気持ちよさそうに眠りに付いてしまった。
「寝ちゃったよ」
「本当にごめんね。…重いでしょ?」
「そんなことはいいよ…それより、もっと近くにおいで」
片腕の中に入るように美弥に手を差し伸べれば、美弥は躊躇しながらその手を取り葉月の横に移動する。
触れ合える距離に近づけばもっと触れ合いたいとお互いがお互いを求める。
目の前には麻耶がいるというのに葉月と美弥は唇を重ねた。
そして、触れ合うだけの口づけだけでは終われないのも分かっていた。
分かっていたが、さすがに近くに麻耶がいればその先は躊躇してしまう。
「麻耶を布団に寝せてくるよ。待っていて」
葉月の指が美弥の頬をひと撫でする。
黙って頷き、部屋を出て行く葉月を見送った。
そのまま寝かしつけようと、ゆりかごのように揺らし心地より眠りを誘う。
その狙い通り体全体を葉月に預けて気持ちよさそうに眠りに付いてしまった。
「寝ちゃったよ」
「本当にごめんね。…重いでしょ?」
「そんなことはいいよ…それより、もっと近くにおいで」
片腕の中に入るように美弥に手を差し伸べれば、美弥は躊躇しながらその手を取り葉月の横に移動する。
触れ合える距離に近づけばもっと触れ合いたいとお互いがお互いを求める。
目の前には麻耶がいるというのに葉月と美弥は唇を重ねた。
そして、触れ合うだけの口づけだけでは終われないのも分かっていた。
分かっていたが、さすがに近くに麻耶がいればその先は躊躇してしまう。
「麻耶を布団に寝せてくるよ。待っていて」
葉月の指が美弥の頬をひと撫でする。
黙って頷き、部屋を出て行く葉月を見送った。