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狂い咲く花
第16章 二、風車 - 策略
次の日の朝は、言葉を交わすこともなく葉月は仕事に行った。
残された麻耶は疼く身体を持て余し、南和が来るのを今か今かと待っていた。
今日は南和と約束した日で、蘭子を美弥に預けて2人だけでずっと過ごす約束をしていた。
だから7日も会わずに我慢して待ち続けていた。
「麻耶いる?」
ドアを開けながら南和が麻耶を呼ぶ。
その声が聞こえた途端に麻耶は走り、南和の腕の中に飛び込んで抱き付いて泣いた。
「ん?どうした??」
いきなり抱き付いて泣きじゃくる麻耶にびっくりして優しく抱きしめる。
麻耶は首を横に振り何も話そうとはしない。
自分に会いたくて、うれしくて泣いているのだと思って顔をほころばせる。
今ではこんなにも自分を必要としてくれている、愛してくれていると思うと南和の心の中は暖かくなった。
「麻耶…一人で待てる?蘭子を預けたらすぐに戻ってくるから…それまで待てる?」
コクリと小さく頷いた。
「いっぱい愛してあげるからね…湖の近くにある小屋覚えてる?そこで待ってて。蘭子を預けたら走って会いに行くから…そこで僕を待ってて」
麻耶は言葉を話さずに頷いた。
それを確認して、額に軽く唇を落とした後に蘭子を抱き上げて美弥の家に足を向けた。
残された麻耶は疼く身体を持て余し、南和が来るのを今か今かと待っていた。
今日は南和と約束した日で、蘭子を美弥に預けて2人だけでずっと過ごす約束をしていた。
だから7日も会わずに我慢して待ち続けていた。
「麻耶いる?」
ドアを開けながら南和が麻耶を呼ぶ。
その声が聞こえた途端に麻耶は走り、南和の腕の中に飛び込んで抱き付いて泣いた。
「ん?どうした??」
いきなり抱き付いて泣きじゃくる麻耶にびっくりして優しく抱きしめる。
麻耶は首を横に振り何も話そうとはしない。
自分に会いたくて、うれしくて泣いているのだと思って顔をほころばせる。
今ではこんなにも自分を必要としてくれている、愛してくれていると思うと南和の心の中は暖かくなった。
「麻耶…一人で待てる?蘭子を預けたらすぐに戻ってくるから…それまで待てる?」
コクリと小さく頷いた。
「いっぱい愛してあげるからね…湖の近くにある小屋覚えてる?そこで待ってて。蘭子を預けたら走って会いに行くから…そこで僕を待ってて」
麻耶は言葉を話さずに頷いた。
それを確認して、額に軽く唇を落とした後に蘭子を抱き上げて美弥の家に足を向けた。