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狂い咲く花
第17章 二、千寿菊 - 嫉妬
胸から手を離して下着の中に滑り込ませれば、そこはもうしっとりと濡れていて、入れられるのを今か今かと待っているかのようだった。
愛液をたっぷりと掬い上げて、花芽にグリグリと押しつぶして一気に快楽を与えていく。

「アッアッアッ…」

軽く痙攣を起こして、身体の中を何かが通り抜けていく感じがした。

「ねぇ…僕の指でイキたい??」

「アアアアッ…イキたい…ずっと我慢してた…昨日も…イヤァァ」

グリグリと容赦なく潰されて途中で言葉が途切れてしまう。

「昨日が何??我慢できなくて一人でしちゃったの?」

面白そうに南和が口にする。
我慢できなくなり、一人で弄んでいる麻耶を想像してにやけてしまう。
しかし、麻耶の口から出た言葉は予想外のものだった。

「…昨日は…葉月が途中でやめて…ずっと身体がウズウズするの…だからイカせて?南和の指で…おちんちんでイカせて…」

自分で腰を振りながら花芽に刺激を与えていく。
南和の欲しい言葉を言ったと思った麻耶は、これから来る刺激を期待した。
だけど、南和の指は動かず、静止したままだった。

「南和??…指動かして…麻耶をイカせて?…南和??イカせて?」

なぜ、南和が動かないか理解できずに、いつも口にする言葉を並べる。
どんな言葉を並べても、自分がほしい快楽を与えてはくれなかった。
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