この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
狂い咲く花
第17章 二、千寿菊 - 嫉妬
「…葉月が…途中でやめたって…どういう事?」

いつもより低い声で南和がやっと口を開く。
麻耶は悪びれもなく、昨日の出来事を包み隠さず話し始めた。
そして…

「だから…イキたいの…南和…イカせて」

全てを語りつくすと、南和の想いもお構いなしで快楽を求める。
自分だけに心も身体も向いていると思っていた南和は、麻耶の言葉に怒りさえ覚えた。
麻耶が求めれば言葉も快楽も全て与えているのは自分なのに、未だに葉月を慕う麻耶に、麻耶に思われる葉月に怒りを覚え突き放す。

「もう…もういい…そんなに葉月がいいなら、葉月にしてもらえばいい…これっきりだ」

麻耶の肩を少し強い力で押して、拒絶する。
体を押された麻耶はバランスを崩し後ろに倒れた。

「僕しか見ない麻耶なんて、いらない…」

すごみを効かせて冷たく突き放す。

「いら…ないの…?」

「ああ。いらない…僕、言ったよね?約束したよね?誰も求めない…特に何もしてくれない葉月には求めない、僕だけを求めるって…その変わりに僕が麻耶の願いを全て叶えてあげるって…それなのに、お前は葉月を求めた…他の男と交わる女なんていらないんだ。…だから、終わりだ」

それは2人が身体を交わった時からの約束だった。
誰とも口づけをせず、身体を交わらない。
特に、この7日間は絶対に葉月を求めないと誓わせた。
何度も言い聞かせて麻耶も受け入ていた約束のはずだった。
だけど、それをあっさりと壊してしまう。
/661ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ